スリランカ、デフォルト
この前一つの国でデフォルト、債務不履行が起こった。
端的にいうと、インフラ整備に中国からお金を借りたが、思ったより利益が出ずに返済不能に陥り、土地などを明け渡すようになった。
スリランカは香港やシンガポールといった港湾都市を目指し、14億ドルを中国の国有企業から投資を受ける。その見返りは43%が99年間にわたるリースとなった。
また債権者は中国だけに止まらず、アメリカのウォールストリートや機関投資家からも借入れを行い、借金は膨張していてる。
スリランカの対外債務は510億ドルに膨れ上がり、その中には中国のインフラ経済圏「一帯一路」プロジェクトに費やされた110億ドルも含まれている。
そこにコロナによる観光の打撃、サプライチェーンの停滞、原料の高騰により低所得者・貧困層の生活を直撃。
そうなるとスリランカはデフォルトとなれば、中国は港湾都市を目指したインフラ設備も全て手に入るというわけだ。
中国依存症、中国が目指している債務国の経済的な自立性を失わせる動きがでている。
中国はスリランカの他にアフリカにも手を伸ばしているから他にもデフォルトは生まれるかもしれない。